リッケンは、主にBL作品を手がける漫画家です。長編連載作品を多く発表しており、累計29巻の作品群を生み出しています。特にWeb連載を通じた活動が多く、読者との距離が近い発表形態を好むようです。作品ごとの読者反応が良く、複数作品でレビューが寄せられるなど、定着したファン層を持つ作家として認識されています。創作の中心にあるのは、キャラクターの心理描写や人間関係の機微を丁寧に描く姿勢。派手な展開よりも、登場人物たちの内面の変化と日常の瞬間を大切にする作家性が特徴です。
最大のレビュー数を集めているのは『moment』で、連載中の長期シリーズです。29巻に及ぶロングランのこの作品は、作家の代表作としての地位を確立しています。一方『
ぼくのカレシのすきなひと』は、単行本版と連載版の両展開で読者の関心を集めており、11件のレビューを獲得。タイトルから推察できるように、複雑な恋愛感情や三角関係的な心理状態を描いています。リッケンの作風の特徴は、BLジャンルの枠組みの中で、登場人物たちの微妙な感情変化や関係性の揺らぎを丹念に追うこと。華やかさより親密さを、劇的な展開より静かな気づきや心の動きを重視する傾向が見られます。
『moment』は連載中で、Webでの無料公開形態もあり、もっとも気軽に試し読みができます。この作品から入ることで、リッケンの描写スタイルと世界観を掴みやすいでしょう。その後、『
ぼくのカレシのすきなひと』へ進むことで、作家の多様な題材へのアプローチが見えてきます。電子限定版のおまけ要素も用意されている単行本版は、本編をより深く味わいたい読者向けです。どちらの作品も連載中であるため、最新話をリアルタイムで追う楽しみを経験できる数少ない機会。長編に付き合える体力と関心がある読者に適した作家です。