権平ひつじは北海道出身の漫画家。2011年、19歳のときにJUMPトレジャー新人漫画賞で佳作を受賞し、プロ漫画家への道を切り開きました。北海道大学水産学部を卒業後、漫画一本に打ち込む決意を固めた後、『少年ジャンプNEXT!』で作品を発表。その後、2015年に『
週刊少年ジャンプ』で読切『幻獣医トテク』が第10回金未来杯を受賞し、本誌での連載の道が開かれます。2017年に『
ポロの留学記』で初連載を経験した後、2019年から『
夜桜さんちの大作戦』を連載開始。この作品は大きな人気を集め、シリーズ累計発行部数360万部を突破するなど、現在ジャンプを代表する作家の一人として活躍しています。
権平ひつじの代表作『
夜桜さんちの大作戦』は、家族を失ったトラウマを抱える高校生・朝野太陽が、幼馴染の少女が実はスパイ一家の当主であることを知り、彼女と結婚してその家族の一員となるという設定の冒険ファンタジー。太陽が夜桜家を守るため、そして自分自身の殻を破るために奮闘する成長物語として展開します。アクション、ギャグ、家族関係のドラマを絶妙に配置した作風が特徴で、テレビアニメ化も決定するほど広く支持を集めています。初連載の『
ポロの留学記』も異国を舞台にした冒険譚で、権平ひつじは物語の舞台設定を大切にしながら、キャラクターの成長と人間関係の構築を描くことに定評があります。ユーモアを交えつつ、人物の心情描写に細やかさを見せる傾向が強いです。
権平ひつじへの入門には、最新作で最も人気の高い『
夜桜さんちの大作戦』から始めるのがもっとも適切です。現在も連載中で、すべてのエピソードが揃っており、新規読者にも分かりやすい導入になっています。シリーズは既に29巻まで刊行されており、集英社の少年ジャンプコミックスレーベルで入手可能です。より作家の初期作品を知りたい場合は『
ポロの留学記』(全2巻)も読む価値がありますが、『
夜桜さんちの大作戦』での作品力と表現の成熟度がより高いため、まずそちらで作家の現在の実力を感じてから遡るのが良いでしょう。テレビアニメも放映予定があるため、映像作品との相乗効果で作品世界への没入感が深まる可能性もあります。