たみふるは、同人活動から商業誌へと活動の場を広げた漫画家です。2018年2月に開催されたコミックマーケット的イベント「COMITIA123」で発表した同人誌が原点となり、その作品が小学館の配信プラットフォーム『裏サンデー』およびスマートフォン向けアプリ『マンガワン』での連載化につながりました。同人誌版と商業誌版では設定に差異を設けることで、それぞれの媒体に適した作品へと進化させている点に、作者の丁寧な創作姿勢が窺えます。ウェブコミック配信という形式を活用し、デジタル時代の読者との距離を縮めながら作品を発表し続けています。
代表作『
付き合ってあげてもいいかな』は、「偶然にもお互いの恋愛対象が女性だったから」という設定で付き合い始めた2人の女子大生を中心に、彼女たちの恋愛模様と周囲の人間関係を描いた作品です。14巻にわたる連載を通じて、恋愛の初期段階から関係の深まりまで、丁寧に心理描写を重ねています。作者は本作を「女性同士の恋愛を扱った漫画」である以上に「恋愛漫画」として捉えるよう意図しており、ジャンル呼称としての「ガールズラブ」ではなく、純粋な恋愛物語として機能させることを重視しています。他の作品『
空気人形と妹』など、バラエティに富んだテーマにも挑戦しており、多角的な視点から人間関係や感情を探ることが作風の特徴です。
『
付き合ってあげてもいいかな』は、たみふるの代表作として最適な入門作品です。小学館の『マンガワン』で配信されており、スマートフォンで無料または手軽に読める環境が整っています。現在も新刊が発売されているため、巻を進める喜びを感じながら読み続けられます。14巻の連載という長さはありますが、関係性の変化が緻密に描かれているため、一気読みでも段階的な読み進めでも物語の奥深さを味わうことができます。恋愛漫画として普遍的なテーマを扱いながらも、従来の恋愛漫画には無い視点を提供する作品として、広い層の読者に薦められます。