ゴツボ×リュウジは、滋賀県長浜市出身の漫画家。1976年生まれで、現在も滋賀県に在住しています。漫画の執筆に加えて、小説の挿絵やTシャツデザイン、CDアートワークなど、多方面で創作活動を展開しており、多才なアーティストとしての側面を持ちます。興味深いことに、その創作環境は一族で構成されており、弟のゴツボ☆マサルも漫画家、妻のゴツボナオも同じく漫画家です。兄も漫画製作で関わるなど、一つの創作チームが形成されています。角川書店の『月刊少年エース』を中心に活動してきた作家で、複数の長期連載を手がけています。
ゴツボ×リュウジの代表作『
ササメケ』は、滋賀県の県立高校を舞台にしたサッカー漫画ですが、本人の言葉によると「青春群像劇」が本質で、サッカーは読者に分かりやすくするための題材に過ぎないとのこと。登場人物たちの日常と騒動を描いた「脱力系」の作風で知られ、続編『
ササナキ』へと続いています。『
アニコイ』はハイテンションなギャグとアニメ・漫画のパロディを織り交ぜたゆるい青春ラブコメで、オタク気質の主人公が愛されるキャラクターとして機能しています。他に『
もののけもの』『
パン★テラ』など複数の作品を発表。共通する特徴は、理不尽かつ無軌道なストーリー展開、マニア心をくすぐる台詞や会話が頻繁に登場することで、作者は「狙っているのではなく、その場のノリで適当にやっている」と述べており、その自然で親しみやすい作風が魅力です。
ゴツボ×リュウジの作品の多くは角川書店の『月刊少年エース』での連載作で、単行本化されています。入門には、レビュー数最多の『
ササメケ』から始めるのが最適です。全5巻で完結する無理のない長さながら、作家の個性が十分に伝わります。続編『
ササナキ』は『
ササメケ』の直接的な続きですので、こちらを読んだ後に進むとよいでしょう。『
アニコイ』は全8巻で、アニメやマンガの知識があるとパロディをより楽しめます。ドラマCD化されるなど、複数の媒体での展開もあった人気作です。いずれの作品も現在も単行本として入手可能であり、脱力系の青春作品に惹かれる読者であれば、その独特な魅力を十分に堪能できます。