富山県射水市出身の漫画家・高松美咲は、金沢美術工芸大学で油画を専攻した美術的背景を持つ。2013年に『
アメコヒメ』で単行本デビューを果たし、2015年の『
カナリアたちの舟』で連載デビュー。その後、講談社の『月刊アフタヌーン』を主な発表の場として活動を続けています。地方出身という自らの経験が作品に活かされており、田舎から都会への移動や環境の変化といったテーマが彼女の作品に頻繁に登場します。美術的素養に裏打ちされた描写力と、等身大の登場人物たちの心情描写が特徴です。
代表作『
スキップとローファー』は、石川県の過疎地から東京の進学校へ進学した少女・岩倉美津未の高校生活を描いた作品です。完璧な人生計画を立てていた主人公が、東京での生活の中で予想外の出来事に直面し、その過程で成長していく様子が丁寧に描かれます。マンガ大賞2020で第3位、第47回講談社漫画賞総合部門を受賞し、テレビアニメ化も実現するなど大きな支持を集めました。高松美咲の作風は、思わず応援したくなるキャラクター造形と、ユーモアと感動のバランスの良さが特徴。登場人物たちの日常的な悩みや葛藤を丁寧に拾い上げ、読者との共感を生み出す力に長けています。
高松美咲の入門作として最も適切なのは『
スキップとローファー』です。2024年時点で13巻が発行されており、電子版・紙版ともに入手しやすい状態が続いています。連載中の作品なため、最新話は『月刊アフタヌーン』でも追える環境です。地方から上京する主人公の視点で物語が進むため、どのような読者層でも親近感を持ちやすくなっています。すでに多くの読者に支持されている作品であり、アニメを見てから原作を読み始めるのも良い選択肢となるでしょう。