蜂巣敦は栃木県出身のフリーライター・ノンフィクション作家です。早稲田大学漫画研究会に所属していた時代から、サブカルチャーとの関わりを深めました。その後『
月光』『牧歌メロン』『月光文化』『LHSM』といった雑誌の編集に携わり、東京デカド社での勤務を経てフリーランスとして独立しました。現在は猟奇事件やオカルト、ホラー漫画・映画などを扱う著作を精力的に発表しています。また異型民俗誌シリーズ『夜長姫』の編集も担当するなど、編集者としてのキャリアと著述活動の両立が特徴です。同じく『
月光』との関わりを持つ漫画家けらえいこは漫画研究会の同期で、妻は同誌に連載していた美好沖野です。編集経験から培われた視点で、サブカルチャーの深い層へ読者を導きます。
蜂巣の代表作『
甘くて熱くて息もできない』は最多のレビュー数を集めており、コミックス版6巻の他に番外編も刊行されています。長編『
ダリア』は62巻に及ぶ大作で、連載が続いています。その他『
The Sexy Live Show-憧れのえっちなお兄さんと5日間-』『
ペントハウスの問題児』など複数作品を手がけています。蜂巣の作風は、サブカルチャー編集者としての経歴を反映し、ホラーや怪奇、オカルトといったテーマへの深い造詣が特徴です。また『怪狂譚』では『GON』やワニマガジン社『ワニの穴』といった雑誌・ムックへの寄稿を再録するなど、個々の作品を通じて怪異と人間心理の交差点を描くことで知られています。
蜂巣の作品を入門するなら、レビュー数で最多の『
甘くて熱くて息もできない』からの開始がおすすめです。コミックス版6巻で一定の完成度を見せており、作家の世界観を効率よく体験できます。番外編も用意されているため、続けて読み進めることができます。長編『
ダリア』は62巻という規模のため、腰を据えて読む準備が必要ですが、蜂巣の全景的な作品世界を知るには重要です。編集者としての活動も著作に反映されるため、同時期のサブカルチャー雑誌や『怪狂譚』といった著作を参照することで、より深い理解が得られるでしょう。各作品は連載中のものが多いため、最新版の確認が重要です。