代表作『Back Street Girls』は、暴力団員3人が性転換と整形手術を強いられ、女性アイドルグループ「ゴクドルズ」としてデビューするという設定で注目を集めました。一見奇抜な設定から生まれるギャップとコメディが作品の魅力です。後続作『ケンシロウによろしく』は『北斗の拳』を取り込んだパロディで、コメディ・アクションの傾向を強めています。前作のキャラクターも登場し、世界観の繋がりを感じさせます。ギュの作風の大きな特徴は、困惑した登場人物を表現する際、目の周りをほぼ真っ黒に塗りつぶして目の表情を窺わせない独特のコマ割りにあります。ホラー好きという背景を持ちながらも、週刊ヤングマガジンではコメディ・アクション路線で活躍し、ツッコミを入れたい場面での視覚的ギャグを効果的に使い分けています。
この作家を読むなら
ジャスミン・ギュの入門には『Back Street Girls』が最適です。強烈な設定と、そこから生まれるコメディのバランスが秀逸で、作家の個性を存分に感じられます。12巻という適度なボリュームも読み始めやすく、週刊ヤングマガジンでの連載作品として広く流通しています。続編的関連性を求めるなら『ケンシロウによろしく』へ進むことで、前作との世界観の繋がりも発見できます。両作品とも講談社の週刊ヤングマガジン連載作であり、文庫版や電子版での入手も容易です。ホラーの素養を持ちながらもコメディを得意とする作風に興味がある読者、あるいは北斗の拳のパロディに惹かれる層にも幅広くお勧めできます。