nakedapeは、ストーリー・デザインを担当する逢川里羅と、漫画を担当する中村友美による女性2人のコラボレーションユニットです。2001年に『月刊ステンシル』で「DRUG HUNTER」が受賞作として認められたことがデビューの契機となり、2002年からこれを基にした「switch」の連載を開始しました。その後、一迅社の『コミックZERO-SUM』や角川書店の『コミック怪』といった複数の出版社で、恋愛ファンタジーからサスペンスまで、様々なジャンルの作品を手がけています。単行本の作者コメントは逢川が担当する分業体制で活動しており、創作活動の傍ら、猫6匹を飼うなど、キャラクターや動物への関心が深い創作者です。
最大の代表作は『
DOLLS』で、全12巻の完結作として高い評価を集めています。同作は、nakedapeの得意とするファンタジーとサスペンスの融合を体現した作品です。デビュー作の『
switch』から続く「異世界」「非日常的な設定」への興味が一貫しており、幻想的な世界観のなかに心理的な緊迫感をもたらす手法が特徴です。最近は『
少年サイコ 兄が僕を殺したくて困っています』のような心理サスペンスへの比重が増しており、より現代的で内向的なテーマへの取り組みも進んでいます。画風は繊細な線描と独特な構図選択により、登場人物の心理状態を視覚的に表現する力が強く、物語の深さを引き立てています。
nakedapeの世界観を入門するなら、完結済みの『
DOLLS』から始めることをお勧めします。全12巻という適度なボリュームで、作家の代表的なテーマと画風を網羅できます。より軽い雰囲気を求める場合は『
switch the volume on Dragon Fruit』も選択肢になりますが、こちらは2巻の短編集です。現在『
少年サイコ 兄が僕を殺したくて困っています』が連載中で、より内省的なサスペンス作風への進化を追える機会になります。また、『
最遊記』シリーズのアンソロジー参加も行っており、既存作品の世界観のなかでの描き方を観察するのも面白いです。各作品とも一般的な電子版・紙版での流通があり、比較的入手しやすい状況が続いています。