七尾ナナキは、ニコニコ静画での連載経験を経てプロデビューした漫画家です。2013年に小学館の『裏サンデー』が開催した連載投稿トーナメントで総合2位となり、その応募作『
Helck』がそのままプロデビュー作品として連載化されました。力試しのつもりで応募したという本人の言葉からは、実力を試すことへの真摯な姿勢が感じられます。その後も『
異剣戦記ヴェルンディオ』などで評価を積み重ね、Webコミック文化の中で独自の地位を築いてきました。別名義のN-nanakiでも活動しており、多様なジャンルの作品に取り組んでいます。
『
Helck』は七尾の代表作で、ダ・ヴィンチとニコニコが主催する「次にくるマンガ大賞」では2015年に8位を、また翌年のWebマンガ賞でも5位を受賞するなど、高い評価を得ています。ファンタジー世界を舞台とした冒険譚で、作品の内容の奥行きが読者から支持されました。同じくファンタジー系の『
異剣戦記ヴェルンディオ』は現在も連載中で、レビュー数が最多となっており、安定したファンベースを形成しています。七尾の作風は、異世界やファンタジー設定を深く掘り下げ、緻密な世界観を構築することが特徴です。独特の画風とストーリーテリングで、Webコミックのプラットフォームで人気を確立しました。
七尾ナナキ入門には、まず『
Helck』をお勧めします。プロデビュー作でありながら受賞作でもあり、作家の代表的な魅力が凝縮されています。完結済み(2017年12月完結)のため、全編を通して読むことができ、物語としてのまとまりも良好です。新装版も刊行されており、入手も容易です。その後、現在連載中の『異剣戦役ヴェルンディオ』へ進むと、七尾の最新の作風も追えます。作品はWeb連載が基本であるため、マンガワンなどのアプリでも読める環境が整っています。ファンタジー好きや、独特な世界観を求める読者に特に適した作家です。