君塚力は、東京都港区出身の脚本家・放送作家です。日本大学芸術学部を卒業後、映画監督志望から進路を変え、萩本欽一の弟子として放送作家の道へ。『欽ちゃんの週刊欽曜日』などのバラエティ番組で構成作家として活動した後、1980年代からテレビドラマの脚本へシフトしていきました。1992年の『ずっとあなたが好きだった』で「冬彦さん現象」を起こすなど、テレビドラマ界の重要な作家として数多くのヒット作を生み出してきました。映画『
MAKOTO』で映画監督デビューも果たし、2008年には『誰も守ってくれない』でモントリオール世界映画祭の脚本賞を受賞。映画フリークとしても知られ、年間500本以上鑑賞した時期もあるほどの映画愛好家です。
君塚力のマンガ作品は、日丘円との強いタッグで生み出されています。最新連載『
いじめるアイツが悪いのか、いじめられた僕が悪いのか?』は、いじめの被害者が執念と策略で加害者を社会的に追い詰める復讐劇で、単純な加害・被害の図式を超えた深い問題提起を行っています。『
僕の名前は「少年A」』『
先生、僕たちは殺していません。』『帰りの会をはじめます。〜いじめ裁判開廷〜』など、いずれも学校現場の暴力や加害者責任といった社会的タブーに直面する人間ドラマです。テレビドラマで培った緊迫感のある脚本構成と心理描写の手腕が、マンガでも遺憾なく発揮されており、被害者の心理や社会正義の複雑さを問い直す作風が一貫しています。
君塚力のマンガ作品は、ウェブコミック配信サイト『ガンガンONLINE』で連載されており、スマートフォンアプリやブラウザサイトで読むことができます。入門作品としては、最新連載で現在も配信中の『
いじめるアイツが悪いのか、いじめられた僕が悪いのか?』がおすすめです。テレビドラマ脚本家としての力量が詰まった作品で、複雑な人間関係と心理戦が魅力になっています。これまでのマンガ作品もいずれも連載中で、比較的新しい作品ばかりのため、重版本も確保しやすい状況にあります。学園ものや司法サスペンスに関心のある読者に特に薦められます。