マウンテンプクイチは、芳文社の月刊漫画雑誌『
まんがタイムきららフォワード』で活躍する漫画家です。2016年から『
球詠』の連載を開始し、同誌での主力作家として現在も複数の作品を並行執筆しています。きらら系列の雑誌は主に日常系やコメディ、百合作品を扱うことで知られていますが、その中にあって本格的な野球漫画を展開させるという独自のポジションを確立しました。スポーツの厳しさと少女たちの友情や成長を描く語り口が特徴で、読者からの支持を集めています。2020年にはテレビアニメ化も実現し、作品の人気の広がりを示しています。
『球詞』は埼玉県越谷市の高校を舞台にした野球部の物語で、変化球の投手・武田詠深と捕手の山崎珠姫がバッテリーを組み、かつての強豪校の復活を目指します。個性的なキャラクターの掛け合いとコメディタッチの日常シーンと、真摯に向き合う試合描写の緩急が読みやすく、野球知識がなくても楽しめる作品となっています。その他『
ぷくゆり』『
あまゆる。』『
ななゆり』など、タイトルに「ゆり」の文字を含む作品も手がけており、少女たちの関係性や心の距離感を丁寧に描くことが作風の中核です。絵柄はきらら系らしい柔らかで親しみやすいタッチで、感情表現も豊かに描かれています。
入門作としては『
球詠』がもっとも推奨できます。連載が続いており、電子版・紙版ともに新しい巻が順次入手可能で、最新の話題作です。テレビアニメ版を先に視聴してから漫画に入るのも効果的です。スポーツ漫画としてのドラマ性と、きらら系の温かみあるキャラクター描写を同時に体験できるため、野球ファンにも漫画初心者にも門戸が開かれています。他の作品も連載中ですが、まずは『
球詠』で作家の持ち味をつかんでから、興味に応じて他の作品へ進むのが良いでしょう。単行本は継続出版されており、入手に問題はありません。