いちかわ暖(本名・市川健太)は、山梨県身延町出身の脚本家であり、元お笑い芸人です。漫才コンビ『100W』でワタナベエンターテインメントに所属し、歌ネタを得意とする芸人として活動。同時にヴァンフォーレ甲府のスタジアムDJを7年間務めるなど、地元・山梨との関わりが深い経歴を持っています。2016年のコンビ解散後、ピン芸人として1年間の活動を経て、2018年に脚本家・金沢知樹に弟子入りし、創作の道へ転身しました。芸人時代の経験と感性が、その後の執筆活動に活かされています。
代表作『
新しい上司はど天然』は、2018年に自身のTwitterで発表した作品が出発点となり、2019年より秋田書店の『マンガクロス』で連載開始。「WEB漫画総選挙2019」で首位を獲得し、2023年5月時点で単行本50万部を突破するヒット作となりました。新しい職場で胃痛を抱える新人社員と、何も言わずそばにいてくれる謎めいた上司との関係性を描く物語です。ドラマCD化、テレビアニメ化(2023年10月〜12月放送)と、多くのメディアミックス展開を実現しています。芸人時代の観察眼と人間関係への理解が生かされた、等身大の人物描写と温かみのある作風が特徴です。
いちかわ暖の作品は現在も『マンガクロス』で連載中であり、単行本は秋田書店から刊行されています。『
新しい上司はど天然』は全2巻で、職場の人間関係と日常の温かさを描く作品として入門に最適です。Webで連載開始され、その後の単行本化という現代的な発表形式をたどった作品なので、ネット発のコンテンツに興味がある読者にも向いています。テレビアニメ版も配信サービスなどで視聴可能な場合がありますが、マンガ版の繊細な表現と世界観は、原作で味わう価値があります。脚本家としての一本道を歩み続ける新鋭クリエイターの作品をぜひ。