さだやすは埼玉県出身の漫画家で、漫画家・さだやす圭を実父に持ちます。2006年冬にアフタヌーン四季賞コンテスト四季賞を受賞し、その後第66回小学館新人コミック大賞青年部門に入選するなど、新人時代から実力を認められました。主に小学館の『ビッグコミックスピリッツ』などで作品を発表しており、青年漫画の分野で活動しています。IT業界や現代社会を舞台にした作品を手がけることが多く、複雑なストーリー構成と人間ドラマの描き分けに定評があります。
代表作『
王様達のヴァイキング』は、2013年から『ビッグコミックスピリッツ』で連載された作品です。孤独な天才ハッカー・是枝一希と、資金力を持つエンジェル投資家・坂井大輔が浅草で出会い、二人で「世界征服」を目指すというユニークなコンセプトで展開します。IT業界の事件解決を通じて、主人公が信頼できる仲間を得ながら成長していく軌跡が物語の中心で、『マンガ大賞2015』第9位に選ばれるなど高く評価されました。さだやすの作風は、現代的な題材と人物の内面描写を組み合わせ、冒険活劇のなかに人間ドラマを織り交ぜるバランス感覚が特徴です。
さだやすの入門には『
王様達のヴァイキング』がおすすめです。連載期間が2013年から2019年までとまとまった長さながら、現在も単行本で全巻入手可能(全19巻)で、読みやすくなっています。IT業界を舞台とした冒険譚は、同ジャンルの漫画を探している読者にも適しています。他の連載作『
サイドキック 吉祥寺警察署生活安全課』などもあり、警察を舞台にした別角度のストーリーとして併読する価値があります。長編の人物描写に定評がある作家なので、じっくり読み込める作品環境を整えて楽しむのが良いでしょう。