岡部閏は、ウェブ漫画投稿サイト・新都社でアマチュア作家として活動していた経歴を持ちます。その創作活動が小学館の目に留まり、2012年には『
世界鬼』が商業リメイク化され、裏サンデーでの連載がスタート。デジタルプラットフォームでの活動を経て、商業誌へのステップアップを実現した作家です。現在も複数の作品を展開しており、ダークファンタジーを中心とした異世界譚を得意としています。
代表作『
世界鬼』は、虐待を受ける少年あづまが、同じ奇病を持つ6人の若者とともに異空間「ワンダーランド」へ迷い込む物語です。最初は重苦しく退廃的な雰囲気に満ちていますが、物語が進むにつれて戦闘描写が増加し、コミカルなシーンも織り交ぜられるなど、作風に幅広さを見せています。『
グッド・ナイト・ワールド』や『
夜人』といった他の作品も、現実と異世界、あるいは日常と非日常の境界線上で展開するダークファンタジーが特徴。重い現実背景と異界の冒険を組み合わせた、独特の世界観を構築しています。
岡部閏の作品を読むなら、まずは代表作『
世界鬼』から始めるのがお勧めです。全11巻で完結しており、異世界ファンタジー初心者でも読み進めやすい分量です。小学館の裏サンデーで連載されていたため、単行本は比較的入手しやすい状況が続いています。『
グッド・ナイト・ワールド』や『
夜人』も並行して読む値打ちがあり、作家の作風の多面性を感じられます。ダークで重い題材を扱いながらも、エンタメ性を失わない作品群の魅力を堪能できるでしょう。