阿部共実の作品一覧
あべともみ
思春期の心理を繊細に描く、兵庫県出身の新世代漫画家
どんな作家?
兵庫県出身の漫画家・阿部共実は、思春期から高校生の日常をテーマにした作品群で知られています。2011年に『週刊少年チャンピオン』で『空が灰色だから』として連載を開始し、独特のオムニバス形式による表現で注目を集めました。その後の作品『ちーちゃんはちょっと足りない』は2014年に第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞するなど、高い評価を獲得しています。阿部の作風の特徴は、若者たちの複雑な心理状態を正面から向き合い、甘酸っぱさと息苦しさが同居した描写にあります。一見普通の日常の中に、読者の心をざわつかせるような違和感や緊張感を忍ばせる表現手法は、同世代の読者から特に支持されています。
代表作と作風
『空が灰色だから』は、毎回異なる登場人物の日常をオムニバス形式で描いた作品です。甘酸っぱい青春コメディーから本格的なホラーまで、ジャンルの多様性と予想外の展開で読者を引き込みます。登場人物への前知識がないことを活かしたミスリード演出が特徴で、端役が再登場するなど巧みな構成で物語が成立しています。『ちーちゃんはちょっと足りない』は、何かが足りないと感じる中学2年生の二人が友人たちと普通の日々を過ごす中、万引きという選択肢を前にする話。登場人物たちの心理的な葛藤や成長が丁寧に描かれています。『潮が舞い子が舞い』は、兵庫県神戸市舞子周辺の田舎町を舞台にした高校生活で、複数の視点から一つの日常を層状に描く独特の構成になっています。全作品に共通するのは、思春期特有の複雑な心理と、それでも続く日常を向き合う登場人物たちの姿です。
この作家を読むなら
阿部共実の入門作としては『空が灰色だから』がおすすめです。完結作品であり、オムニバス形式のため好きな話から読み始められるという利点があります。短編ながら心に残る話が多く、作家の基本的な魅力を理解しやすいでしょう。次のステップとして『ちーちゃんはちょっと足りない』で、長編での心理描写の深さを感じることができます。現在連載中の『潮が舞い子が舞い』は既に完結しており、作家の集大成的な作品として一気読みするのに適しています。阿部作品は秋田書店の『週刊少年チャンピオン』や『別冊少年チャンピオン』などに掲載されていた関係で、単行本も広く流通しており、入手しやすい状態が続いています。思春期の心理描写や、日常の中の違和感を丁寧に描いた物語を求める読者に最適な作家です。
阿部共実に関するよくある質問
- 阿部共実の最新作は何ですか?
- 最新作は『週刊ビッグコミックスピリッツ』(2026年7月17日時点)です。
- 阿部共実の代表作・人気作は何ですか?
- レビュー数の多い代表作は『空が灰色だから』、『ちーちゃんはちょっと足りない』、『月曜日の友達』などです。
- 阿部共実の漫画はどこで読めますか?
- 阿部共実の作品は各電子書籍ストアで配信されています。ドコヨミ!では各作品のストア別の価格・無料試し読みを比較できます。