兵庫県出身の漫画家・イラストレーター。1986年生まれ。初期はペンネーム「双(
そう)」で活動していましたが、2011年の『
ハナヤマタ』連載開始に伴い「浜弓場双」に改名しました。漫画家としてのキャリアと並行して、ライトノベルの挿絵やポスター、雑誌表紙などのイラストレーターとしても幅広く活躍しており、視覚表現への才能が多角的に発揮されています。芳文社の『
まんがタイムきららフォワード』を主な舞台として作品を発表し、少女漫画の領域で確かな地位を築いています。
最大の代表作は『
ハナヤマタ』で、よさこいという日本の伝統舞踊に青春を捧げる女子中学生たちを描いた物語です。ヒロイン5人の名前の頭文字がタイトルのアナグラムになっているという遊心に満ちた設定が特徴的。舞台は神奈川県鎌倉周辺で、登場人物の名字も地名から採られるなど、地域色を大切にした世界観構築があります。アニメ化も実現し、広く愛されました。他の作品である『
おちこぼれフルーツタルト』では、アイドルを目指す少女たちを描くなど、共通して少女たちが何かに一生懸命取り組む青春群像劇をテーマとしています。イラストレーターとしての経験が生きた、清潔感あり親しみやすい絵柄が作風の大きな特徴です。
『
ハナヤマタ』は入門作として最適です。全10巻で完結しており、通常の漫画単行本や電子版で容易に手に入ります。アニメ版も配信サービスで視聴でき、アニメから入って漫画で続きを読むのも良いでしょう。次に『おちこぼれフルーズタルト』へ進むと、浜弓場双の得意とする「少女たちの青春」というテーマをさらに掘り下げて理解できます。作品の多くが『
まんがタイムきららフォワード』掲載のため、その独特な日常系・学園系の作風を好む読者との親和性が高いです。長く愛される作品ばかりなので、刊行状況も安定しており、入手の心配は少ないでしょう。