亜南くじらは、2009年に『
Change』でC.C.C.クッキー賞を受賞し、集英社『Cookie』でデビューした漫画家です。初期は同誌で『オバメン』を発表しながらキャリアを重ねました。2014年には講談社『
デザート』の「ルーキーグランプリ2014」に参加し、読者投票で第1位に選ばれるという注目を集めます。以降、『
デザート』関連誌を主な舞台に活動し、現在は日本漫画家協会にも所属する少女漫画界の実力派です。デビューから約15年にわたり、一貫して読者に寄り添う作品づくりを続けています。
代表作『
マルコと数学王子』『
ボクは宇宙人に恋をした。』『
なのに、千輝くんが甘すぎる。』は、いずれも亜南くじらの特徴を体現しています。特に『
なのに、千輝くんが甘すぎる。』は『
デザート』本誌の連載作品として定着し、複数の関連媒体でも展開されるほど人気を集め、2023年に実写映画化されました。この作品は、男女の微妙な心の揺らぎを丁寧に描き、恋愛の過程における切実な感情を丹念に表現しています。亜南くじらの作風は、奇想天外なキャラクター造形とせつない心情描写を融合させた独特なもの。キュンとときめく瞬間と、胸が締め付けられるような葛藤が同居する物語世界が特徴です。
亜南くじらの作品は『
デザート』系の講談社雑誌を中心に展開されており、単行本も継続的に刊行されています。入門作として『
なのに、千輝くんが甘すぎる。』がおすすめです。連載中で最新刊が継続配信されているため、常に新しい展開を追える利点があります。実写映画を観た後に原作を読むのも良いでしょう。作家初期の代表作『
マルコと数学王子』『
ボクは宇宙人に恋をした。』も現在入手可能で、キャリア初期の表現を知ることで、作家の成長を辿ることができます。少女漫画ながら数学や宇宙といったユニークな題材との組み合わせも注目です。