近藤一馬は漫画家にしてイラストレーター。同じく漫画家の片岡人生を妻に持ち、夫婦での共作による作品で知られています。片岡が原作・脚本を、近藤が作画を担当するという分業体制で、複数の代表作を手がけてきました。2007年から『月刊少年エース』で連載を開始した『
デッドマン・ワンダーランド』は、その緻密で衝撃的な画面構成が注目を集め、アニメ化まで実現した作品となっています。妻の妊娠・出産による休載を挟みながらも、長期にわたり連載を継続するなど、職業として確かな地位を築いてきた作家です。
近藤一馬の代表作は『
デッドマン・ワンダーランド』です。この作品は監獄を舞台にしたサバイバルアクションもので、前作『
交響詩篇エウレカセブン』の世界観をオマージュしながらも、より過激で残虐な描写を特徴とします。2011年にテレビアニメ化され、その翌年には累計500万部を突破するなど、広範な支持を獲得しました。近藤の作風は、ダイナミックで緊張感に満ちた画面構成に定評があり、サスペンスやアクションの局面で読者を引き込む表現力が顕著です。また前作との関連性からも見えるように、ファンタジー要素を含むダークな世界観を描くことに長けており、その画力は複雑な構図や人物描写の中で遺憾なく発揮されています。
近藤一馬の作品に初めて触れるなら、最大の知名度を持つ『
デッドマン・ワンダーランド』から始めるのが入門として自然です。全13巻と適度なボリュームで完結しており、単行本は現在も手に入れやすい状態が保たれています。作品の雰囲気や作画の特徴をつかんだ後、同じく片岡人生との共作である『
交響詩篇エウレカセブン』の漫画版へと進むのが順序として推奨できます。近藤の代表作群は月刊誌での連載を中心としているため、比較的ゆったりしたペースでの更新が多く、腰を据えて読める環境が整っています。