本田優貴は大阪府出身の漫画家。2009年に『
ヤングアニマル』で『
東京闇虫』の読み切りを発表し、翌2010年から同作の連載をスタートさせました。デビュー作『
東京闇虫』は社会的な反響を呼び、2013年に実写映画化されるなど、注目を集める作家として認識されるようになります。その後も『
ヤングアニマル嵐』『
ヤングアニマル』といった白泉社の媒体を中心に活動を続け、現代的なテーマを扱う意欲作を多数発表しています。小学館のWebコミックサイト『やわらかスピリッツ』での作品掲載など、活動の幅も広げており、業界内での存在感を着実に高めている作家です。
代表作『
東京闇虫』はダークな世界観と衝撃的な物語設定で話題を呼び、続編『
パンドラ』でも世界観を拡張させています。一方、『
ただ離婚してないだけ』は結婚7年目の夫婦の冷え切った関係と、その中での不倫という現代的で切実なテーマを扱った作品で、2020年度白泉社電子書籍大賞優秀賞を受賞。2021年にはテレビドラマ化もされています。本田の作風の特徴は、人間関係の綻びや心理的葛藤を丁寧に掘り下げながら、社会的なタブーや複雑な感情を率直に描き出す点にあります。現代人が直面する問題を、一方的な善悪では判断せず、多角的に描く志向が強く、読者に深い考察を促す作品が多いです。
本田優貴の作品は、現代の人間関係や社会問題に興味のある読者向けです。入門としては、最新作で白泉社からの評価も高い『
ただ離婚してないだけ』から始めるのが良いでしょう。同作は現在も連載中で、新刊も継続して出版されているため手に取りやすいです。デビュー作『
東京闇虫』の世界観を体験したい場合は、本編(完結・7巻)から続編『
パンドラ』へ進むルートがお勧めです。小学館『やわらかスピリッツ』でのスピンオフ『
アイアムアヒーロー in OSAKA』も無料で読める可能性があり、氏の多様な表現を知る手がかりになります。白泉社との関係が深い作家であり、『
ヤングアニマル』系列の媒体を通じて新作情報をキャッチすることが、追いかけ読みの近道です。