猪原賽は1975年生まれの漫画原作者・漫画家です。初期はオオシマヒロユキとの合同名義「猪原大介」で活動していました。既存の人気作品のスピンオフや、ポップカルチャー・歴史をモチーフにした作品を多数手がけており、ユニークな題材選びと大胆なアレンジが特徴です。原作者として他の漫画家との協業も多く、柔軟な制作体制で多くの作品を世に送り出しています。漫画原作に加えて自身でも描く画才を持ち、様々なジャンルへの関心の広さがうかがえます。
猪原の代表作は『
バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』で、格闘漫画『
バキ』シリーズの登場人物を中世ファンタジー世界に転生させた作品です。本編の枠を大きく超えたこの設定により、原作者による公認を得ていない点も含めて話題を集めました。『
伴天連XX』はポルトガル人宣教師の来日と信仰を題材にした歴史冒険作品、『
孔子と論語』は中国の思想家を題材とした教養漫画など、歴史・思想・ポップカルチャーを柔軟に組み合わせる作風が一貫しています。既存の枠組みを大胆に再解釈し、新しい視点をもたらすことが猪原の特徴といえます。
最も注目度の高い『
バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』は、現在も『
月刊少年チャンピオン』で連載中で全16巻が刊行されています。バキシリーズの既読者はもちろん、異世界ファンタジーとしても独立して楽しめる作品です。猪原の多様な題材への関心を知りたい場合は、『
伴天連XX』(連載中)や『
孔子と論語』(完結)なども入門に適しています。各作品は比較的短編から中編の規模であり、気になる題材から気軽に読み始められることも利点です。電子版の配信も充実しているため、アクセスしやすい環境が整っています。