水瀬マユは徳島県出身の漫画家で、現在千葉県を拠点に活動しています。2008年に「鬼が来る」でプロダクションI.G×マッグガーデンコミック大賞・漫画部門に入選し、翌年2009年9月にマッグガーデンの無料ウェブコミック誌『
EDEN』で「むすんでひらいて」の連載を開始したことが漫画家としてのデビューとなりました。ウェブコミックというデジタルプラットフォームからのスタートながら、同作は2018年9月にアニメアプリ『アニメビーンズ』で水瀬初のアニメ化を実現させるなど、徐々に活躍の幅を広げています。恋愛漫画を得意とし、ウェブコミック誌『COMIC メテオ』では「水瀬マユの恋愛相談室」という読者からの恋愛相談コーナーを担当するなど、創作を通じた読者との関わりを大切にしている作家です。
最も高い評価を受けている『
いとなみいとなめず』は、現在連載中の作品で、日常生活のなかで起こる微妙な感情や人間関係の変化を丁寧に描いています。『
むすんでひらいて』はデビュー作でありながら多くの読者に支持された初期の代表作です。また『
姫さま狸の恋算用』は独特のタイトルが示唆するユーモアと恋愛要素の融合を特徴としています。『夫を噛む』は夫婦関係という身近なテーマを扱い、パートナーシップの複雑さを描いています。水瀬マユの作風は、恋愛や人間関係を主軸としながらも、キャラクターの心理描写に厚みがあり、ありきたりではない視点で日常を切り取る点が特徴です。感情の揺らぎや葛藤をすくい上げる繊細な筆致により、読者の共感を引き出しています。
水瀬マユの作風を知るには、最初の連載作となった『
むすんでひらいて』からの追体験がお勧めです。ウェブコミックとしても配信されていた作品で、手軽に出会えるかもしれません。現在最も話題性の高い『
いとなみいとなめず』は連載中なので、最新の作品から入るのも良い選択肢です。単行本化されている作品は継続的に流通していると考えられ、比較的手に入りやすいでしょう。恋愛や人間関係の機微に興味がある読者、日常系で深い心理描写を求める読者に特に適しています。『水瀬マユ作品集 ふくらみふくらむ』は短編集として、水瀬マユの多様な作風を一度に味わえる入口として機能するはずです。