神馬耶樹は、主にデジタルプラットフォーム向けのフルカラー漫画を手がける作画家です。CLLENN(旧コミックストック)のDEDEDEレーベルを中心に活動しており、現代的な題材と繊細なキャラクター描写を組み合わせた作品を発表しています。特に2022年11月から連載中の『
イチゴ哀歌』は、同レーベルの代表作となり、多くのレビューを集めるなど、読者から支持を得ています。デジタル媒体の特性を活かしたフルカラー表現に定評があり、感情の機微を丁寧に描き出す能力が特徴です。
最も知られた作品は『
イチゴ哀歌〜雑で生イキな妹と割り切れない兄〜』です。父の再婚により義妹となった藍花との同居生活を軸に、初めは反発し合う二人が共に過ごす中で理解を深めていく過程が描かれます。藍花の二面性——親の前での模範的な態度と、実際の奔放さのギャップ——が物語の核となり、光太がその本質に気づき、見方を変えていく心理描写が丁寧に表現されています。フルカラーの優位性を活かした色彩表現と、現代的なギャル文化を自然に取り込んだ設定が特徴です。他の作品『
ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと百年戦争のひみつ』『
マトイ・ナデシコ』でも、異なるジャンルながら人間関係の葛藤や心情の変化をテーマとしています。
『イチゴ哄歌』は作家の代表作であり、入門に最適です。フルカラー版がCLLENNのDEDEDEレーベルで現在も連載中で、デジタル配信で読むことができます。単行本版も刊行されており、描き下ろし漫画が付属するため、ファンには両方の形式での読破がお勧めです。合本版も用意されているので、一気読みを希望する場合はそちらを選ぶのも良いでしょう。義妹との関係性の変化を丁寧に追いたい読者、フルカラーの表現力を堪能したい読者に向いています。