忍は、スクウェア・エニックスの雑誌を主な舞台に活動する漫画家です。『ガンガンパワード』の投稿企画「4ページで4コママンガをやってみないか?」で3号連続勝ち抜きという成績を挙げ、2009年2月号の読み切り掲載によって世に知られるようになりました。その後、『
月刊ガンガンJOKER』と『ガンガンONLINE』での並行連載により、独特のキャラクター造型と恋愛コメディの魅力を発揮していきます。デビュー作となった『
ヤンデレ彼女』が大きな支持を集め、単行本5巻の段階で累計40万部を突破するなど、読者層の厚さを示しています。以降も複数の連載作品を手がけており、恋愛を軸としながらも多様なテーマの作品を探索し続けている作家です。
忍の代表作『
ヤンデレ彼女』は、タイトルにある通り「ヤンデレ」(病み+デレ)という要素を扱っていますが、実は「ヤンキー+デレ」という造語で、ヤンキーの女の子との関係性を軸に展開するラブコメディです。本作は投稿企画から連載化された経緯もあり、短編の面白さを全17巻の長編へと発展させながらもペース感を損なわないという、構成の巧みさが特徴です。その他の作品『
息子の嫁』『
西悠々記』『
神恋―カミコイ―』『
オタカレ腐女カノ』も、恋愛やキャラクター関係を中心としながら、一癖あるヒロインやユニークな設定を取り入れています。忍の作風は、型にはまらないキャラクター造型と、そうしたキャラたちの関係性を丁寧に紡ぎ出すことにあります。ギャグとシリアスのバランス、予想を裏切る展開が共通のテーマであり、読者を引き込む力が強いのが特色です。
忍の入門作としては『
ヤンデレ彼女』が最適です。投稿企画出身の作品であり、短編の面白さから長編への発展を追う楽しみが味わえる上、全17巻で完結しているため一気読みにも向いています。作風の多様性を知りたい場合は、『
息子の嫁』や『
神恋―カミコイ―』『
オタカレ腐女カノ』といった連載中の作品で、恋愛テーマの各種アプローチを確認できます。忍の作品は基本的にスクウェア・エニックスのレーベルで刊行されており、単行本での入手が主流です。『
ヤンデレ彼女』は全17巻が揃った状態で流通しており、電子書籍版の取扱いも確認できます。現在進行中の連載作品については、『ガンガンJOKER』と『ガンガンONLINE』で最新情報をチェックできるため、興味を持った場合はそちらで新刊情報を追跡することをお勧めします。