広島県出身の女性漫画家・小山鹿梨子は、2009年に『
別冊フレンド』への読み切り掲載でデビューしました。翌2010年には同誌にてアニメ『マクロスF』のスピンオフ作品を手がけ、初連載を経験します。その後、編集者からのアドバイスをきっかけに、初のオリジナル長編『
校舎のうらには天使が埋められている』を執筆。「子どもとサバイバルもの好き」という自身の関心を作品に反映させ、少女漫画の領域でありながらサスペンス的な緊張感を持った物語を描く作家として知られています。
代表作『
校舎のうらには天使が埋められている』は、小学4年生の学級を舞台に、いじめによるサスペンスを描いた7巻完結作です。同じ『
別冊フレンド』で過去に連載された『
ビタミン』『
ライフ』といった作品とはテーマこそ共通していますが、本作はより幼い世代と苛烈ないじめ、差別や私怨といったより複雑な要素を扱うことで、独自の立場を確立しています。単行本ごとにタイトルロゴデザインを変えるこだわりも特徴的です。一方『
シェリル〜キス・イン・ザ・ギャラクシー〜』は、既存のアニメ作品を題材としたスピンオフ作品で、著者の多様な創作能力を示しています。児童文学的なサバイバル要素と、感情的な深さを兼ね備えた作風が小山作品の共通点といえます。
小山鹿梨子の入門作としては、圧倒的なレビュー数を誇る『
校舎のうらには天使が埋められている』から始めるのがお勧めです。全7巻で完結しているため、最後まで一気読みできます。その後、別のテイストを試したければ、アニメ化もされた『
シェリル〜キス・イン・ザ・ギャラクシー〜』へ進むという読み順もよいでしょう。他にも『
もやし男と種少女』『
学校の妖』など複数の連載作がありますが、これらはまだ進行中の作品も多いため、定期的なチェックが必要です。講談社『
別冊フレンド』での連載が中心となるため、同誌の掲載情報を確認することで、最新作の動向を追えます。