愛知県出身の漫画家・大羽快は、1976年生まれ。かつて「原淳」というペンネームで活動していた。歴史的な題材をギャグマンガに落とし込むことで知られ、とりわけ戦国時代を舞台にした作品で独特の地位を築いている。4コママンガという古典的なフォーマットを使いながら、実在の武将たちを登場人物にした創意工夫に満ちた作風は、歴史ファンとマンガ愛好家の両層から支持を集めてきた。これまで11巻の単行本を発表し、累計111件のレビュー数を獲得するなど、堅実な読者基盤を持つ作家である。
代表作『
殿といっしょ』は、戦国時代を舞台にした4コマギャグ漫画。2007年から2017年にかけてメディアファクトリーの『コミックフラッパー』に連載され、全11巻に及んだ。織田信長や武田信玄といった有名武将だけでなく、鳥居強右衛門のようなマイナーな戦国武将まで幅広く登場させ、史実を基軸としながらもキャラクターの性格を大胆に誇張・脚色することで、歴史とユーモアの融合を実現している。ドラマCD化、OVA化、テレビアニメ化(2010年、2011年)など複数のメディア展開も行われ、多くの読者に親しまれた。その後、『
新選組といっしょ』『
Jといっしょ』といった同系統の作品も手がけており、時代背景と人物にスポットを当てたギャグ表現が大羽快の一貫した作風といえる。
大羽快の作品は4コママンガという読みやすいフォーマットのため、気軽に手に取れるのが魅力。入門には『
殿といっしょ』の第1巻から始めるのがおすすめである。この作品は戦国時代の基本的な知識があると一層楽しめるが、知識がなくても各回のギャグで充分に笑える構成になっている。全11巻が刊行済みで、単行本5巻には限定DVD付き版も存在する。テレビアニメも放送されているため、マンガの世界観を映像で体験することも可能。その後、『
新選組といっしょ』など派生作へ進むことで、作家の歴史ギャグマンガへのアプローチの幅広さを味わえるだろう。