白鳥士郎は1981年生まれ、岐阜県多治見市出身のライトノベル作家です。金沢大学法学類と名城大学大学院法務研究科を修了し、法律職を目指していましたが、試験に合格できず法律事務所で働きながら執筆活動を続けました。2008年『らじかるエレメンツ』でGA文庫からデビューしました。当初は「受けそうな作品を書く」スタンスでしたが、本気で書きたいと思える作品として『
りゅうおうのおしごと!』に出会い、この作品で第28回将棋ペンクラブ大賞文芸部門優秀賞を受賞。同作の縁から将棋の観戦記者も務め、2019年には観戦記部門大賞を獲得するなど、創作と将棋の両面で活躍しています。
『
りゅうおうのおしごと!』は白鳥の最高傑作であり、シリーズの中心作品です。竜王という将棋の最強タイトルを持つ主人公が、女性棋士たちの成長を支援しながら自らも棋士として向き合う姿を描きます。実名の棋戦や複数の実在棋士の特徴を組み合わせたキャラクター設定により、将棋ファンにも広くアピールしました。『
のうりん』は農業高校を舞台にした作品で、第1回ラノベ好き書店員大賞を受賞し、こちらもアニメ化を実現させています。白鳥の作風は、専門知識を物語に自然に織り込み、キャラクターの成長と関係性を丁寧に描くことにあります。単なるエンタメに留まらず、題材の深さと人間ドラマを両立させる力が特徴です。
白鳥作品の入門には『
りゅうおうのおしごと!』をお勧めします。将棋の知識がなくても、主人公の葛藤と登場人物との関係性で十分に引き込まれる構成になっており、同時に将棋ファンにも深い満足感を与えます。現在も連載中で、GA文庫より最新巻が入手可能です。農業系ラノベに興味があれば『
のうりん』から始めるのも選択肢で、こちらは既に完結しており全巻が手に入ります。また同シリーズのスピンオフ『
のうりん プチ』や『
のうりん ─野生─』も展開中です。どちらの作品もアニメ化されているため、映像作品と組み合わせて楽しむことも可能です。