モリエサトシは石川県出身の漫画家で、白泉社の『花とゆめ』『ザ花とゆめ』を主な舞台に作品を発表しています。同じ白泉社の『
LaLa』で活躍する高木しげよしとは双子の姉妹です。デビュー初期から受賞歴を重ね、「空もよう」でHMC努力賞、「オモヒユリ」でBC賞佳作を受賞するなど、着実に創作活動を積み重ねてきました。少女漫画の枠にとどまらない、多様なテーマへの挑戦が特徴です。
最も読まれている『
星空のカラス』は、少女漫画史上初となる囲碁を題材にした作品です。プロ棋士志望の少女が、家族の想いと自分の夢の間で揺れながら成長していく姿を、綿密に監修された棋譜を背景に描いています。一方『
白磁』は、白い肌を持つ女子高生とそれに魅せられた画家の関係を、心理的な距離感と欲望の葛藤を繊細に描いた大人向けの作品です。『ラブシック』『
私の正しいお兄ちゃん』『
学校ホテル』など他作品も、恋愛や人間関係の複雑さに向き合う傾向が見られます。モリエの作風は、登場人物の内面描写を丁寧に追いながら、心理的な緊張感を生み出すことに秀でています。
入門作としては『
星空のカラス』がおすすめです。囲碁というユニークな題材を通じて、モリエの物語構成力と心理描写の強みを存分に感じられます。完結済みで全8巻、無理なく読み進められます。より大人っぽい作風を求める場合は『
白磁』(全2巻)が良いでしょう。現在連載中の『
私の正しいお兄ちゃん』では、作家のより新しい表現を追跡できます。白泉社の『花とゆめ』関連誌が主な発表媒体のため、これらの雑誌や白泉社の単行本で現在も作品を読むことができます。