大阪府出身の漫画家・辻田りり子は、白泉社の『
LaLa』『LaLa DX』などの女性向け雑誌で活躍してきました。2007年の読切作品『
笑うかのこ様』が出発点となり、その後シリーズ化して長く愛される作品へと成長させています。作者自身がシリーズを「かのこシリーズ」「かのこ様シリーズ」と呼ぶなど、キャラクターを中心にした世界観の拡張に力を入れている姿勢が伺えます。複数の関連作品やスピンオフを手がけるなど、一度創り上げた世界を丁寧に育てていく作風が特徴です。
代表作『
恋だの愛だの』シリーズは、初期の『
笑うかのこ様』から続く長編で、白泉社の複数誌で不定期連載されてきました。作者自身も連載先が定まらない状態で執筆していたというユニークな経歴を持ちながらも、読者の支持を集め続けています。シリーズには本編のほか『
恋なし愛なし』といったスピンオフも存在し、同じ世界観を複数の角度から楽しめる構成になっています。また『
笠佐木梓と七人の敵』など別作品にはコラボ企画も収録されるなど、作品間の繋がりを活かした展開を行っています。現在は複数作品が連載中で、創作活動を継続しています。
最も読まれている『
恋だの愛だの』から入るのが自然な選択肢です。ただし、この作品は『
笑うかのこ様』という先行作品があり、シリーズとして繋がっているため、『
笑うかのこ様』から読み始めるとキャラクターや世界観をより深く理解できます。『
笑うかのこ様』は全3巻で完結しており、入門編として手頃なボリュームです。その後『
恋だの愛だの』へと進むことで、シリーズの展開を時系列で追えます。白泉社の単行本として刊行されており、現在も入手可能です。新しい作品『
大嘘スウィング』『
不思議な温度で』なども同時連載中なので、多様な作風を試したい読者にも対応できます。