新久千映は1980年生まれ、広島県広島市南区出身の漫画家です。『
月刊コミックゼノン』を主な活動拠点として、2011年から『
ワカコ酒』の連載をスタートさせ、以後10年以上にわたって同作を描き続けています。彼女の作品は、ごく普通の日常生活のなかで、ときにはひとり、ときには誰かと一緒に、飲食を楽しむ喜びを丁寧に表現することが特徴です。日本だけでなく韓国でもリメイク化されるなど、その作風は国境を越えて共感を得ています。テレビドラマ化やアニメ化など、メディア展開も活発で、2020年8月時点で『
ワカコ酒』の累計発行部数は250万部を超える人気作家となっています。
新久千映の代表作『
ワカコ酒』は、独身の女性会社員ワカコが、仕事帰りにさまざまな飲食店で酒と肴を味わう様子を描いた作品です。高い完成度を持つグルメ漫画として、2015年にテレビドラマ化、その後テレビアニメ化され、2016年からは複数シーズンの続編が放送されるなど、大きな支持を集めています。このほか『
ご当地グルメコミックエッセイ』『
大衆酒場ワカオ ワカコ酒別店』『
タカコさん』など、食と飲酒をテーマにした作品を多数手がけています。共通する作風は、庶民的な飲食シーンに焦点を当て、登場人物の細かな表情や食べ物の描写を通じて、日常のなかで感じられる穏やかな充足感を丹念に表現するというものです。華やかさよりも素朴さを大切にしながら、読み手の心に寄り添う作風が特徴です。
新久千映の作品は、『
ワカコ酒』から入ることが最も自然です。連載が2011年から続いており、2024年現在も新たな話が更新され続けているため、いつからでも読み始めることができます。通常版と『
ワカコ酒【フルカラー】』の両方が展開されており、カラー版ではより食べ物や飲み物の色彩が生き生きと表現されます。各巻は比較的独立した短編形式で構成されているため、どの巻から読んでも物語に支障はありません。スピンオフ作品の『
大衆酒場ワカオ ワカコ酒別店』や、同じく食とグルメを扱う『
ご当地グルメコミックエッセイ』『
タカコさん』も、本編を読んだ後にその世界観をさらに広げたい場合に向いています。テレビアニメも複数シーズン放送されており、漫画と合わせて作品の世界観に浸ることも可能です。