1977年生まれの漫画家・イラストレーター。第22回エース新人漫画賞奨励賞を受賞し、漫画家としてのキャリアをスタートしました。代表作『
日常』により、日常生活のなかの些細で奇妙な瞬間を描き出す作風で知られています。その後も『
CITY』など複数の作品を手がけており、講談社の『
モーニング』など主要媒体での連載実績も豊富です。イラストレーターとしての活動も行い、多角的なクリエイティブワークを展開しています。
最大の代表作『
日常』は、高校生たちの学園生活を軸に、日々の会話や出来事のなかに隠れた不条理とユーモアを見出す作品です。一見ありふれた日常のワンシーンが、ちょっとした工夫で予想外の笑いに変わる、そうした「日常のズレ」を丁寧に描くのが特徴です。その後の『
CITY』は女子大学生3人組と街の住人たちによる群像劇で、「ガールズ・ラン・コメディ」と銘打たれています。あらゐの作風全体に共通するのは、登場人物たちの自然な会話や仕草のなかにギャグを仕込み、読者を意外性で楽しませる手法です。絵柄はシンプルながら表情豊かで、台詞とのバランスが秀逸です。
『
日常』は200話を超える長編でありながら、1話完結に近いエピソード形式のため、どの巻からでも読み始められます。ただ登場人物への愛着が深まるので、第1巻から順に読むことをお勧めします。現在も新刊が発売されており、電子版・紙版ともに入手しやすい状態です。『
CITY』は『
日常』とは独立した作品ですが、あらゐの最新作として『
日常』ファンの次なる読書先として最適です。こちらも講談社『
モーニング』での連載で、単行本化されています。短編『
雨宮さん』なども含め、作品ごとにあらゐの多彩な表現世界を堪能できます。