埼玉県入間市出身の麻生周一は、1985年生まれの漫画家です。『
週刊少年ジャンプ』での活動を中心に、独特のギャグセンスと設定作りで知られています。デビュー前の2010年に『少年ジャンプNEXT!』で読切版「超能力者斉木楠雄のΨ難」を発表し、その後2011年から不定期連載を経て2012年から本格連載へと至りました。超能力という非日常的な能力と高校生活という日常の間にズレやギャップを生み出し、そこから笑いを引き出す手法が特徴的です。作品を通じて累計600万部を超える発行部数を記録するなど、読者層の広い支持を得ています。
代表作『
斉木楠雄のΨ難』は、超能力を持つ高校生・斉木楠雄が、その能力のせいで日常生活が思い通りにいかないという逆転の設定が核です。本来なら無敵なはずの超能力が、むしろ平穏な日常を妨害する要因となり、主人公がそれに翻弄される様子をコメディタッチで描きます。ギャグ漫画でありながらキャラクターの個性が濃く、周囲の人物たちも独特の魅力を持っています。作風としては、シュールでテンポの良いギャグを積み重ねながらも、キャラクターの関係性に温かみを感じさせる構成が特徴です。その他の作品『
ぼくのわたしの勇者学』や『彼方セブンチェンジ』でも、既存の概念を反転させたコンセプトや、日常と非日常の相互作用からユーモアを生み出す傾向が見られます。
麻生周一の作品に初めて触れるなら、『
斉木楠雄のΨ難』から始めるのがおすすめです。ギャグ漫画でありながら構成がしっかりしており、キャラクターも魅力的なため、長く楽しめます。単行本は全26巻で完結済みのため、まとまった形で読むことができます。また『麻生周一短編集 超能力者斉木楠雄のΨ難0』は番外編や描き下ろしを含む読切作品集で、本編との時系列では設定されていないため、本編と併行して読んでも問題ありません。現在も電子版・紙版ともに入手しやすく、シリーズ累計600万部突破の人気作だけあって書店での品揃えも充実しています。