オノ・ナツメは1977年生まれの漫画家で、basso という別名義でも活動しています。主にボーイズラブ作品を手がけており、特にイタリアを舞台にした物語を多く描いています。bassoペンネームで発表した作品は全5巻で、読者からのレビューが280件以上寄せられるなど、一定の支持を集めています。イタリアの政治家や飲食店経営者、アーティストといった多様なキャラクターを通じて、成熟した男性たちの関係性を丁寧に描く作風が特徴です。
最も読まれている代表作『
クマとインテリ』は、イタリアの初老の政治家ファウスト・カッラーロを中心とした短編集です。「イタリア男、スーツ、眼鏡」というテーマで統一され、秘密を抱える政治家、公然と活動するゲイ、経済学者、ジェラテリーアの主人など、様々な職業・立場の男性キャラが登場します。続編『
amato amaro』『
Gad Sfortunato』『
アルとネーリとその周辺』でも、同じイタリアンな世界観と登場人物たちの人間関係が深掘りされています。『
ナカさんのながれ』は別設定の短編集で、複数の物語が緩くつながる構成になっています。全体を通じて、大人の男性たちの複雑な感情や関係性を、洗練された空気感のなかで描くことが bassoの持ち味です。
bassoの作品は、すべて短編集形式で、単話完結から連続ストーリーまで様々な構成をとっています。入門には、最多レビューの『
クマとインテリ』がおすすめです。イタリアを舞台にした大人っぽい世界観と、複数キャラの人間関係が交錯する物語の魅力がよく分かります。その後、続編シリーズで同じ登場人物たちの関係がどう展開するかを追い、さらに『
ナカさんのながれ』で別の作風を試してみるという順序が良いでしょう。すべての作品が連載中であり、電子書籍など現在も入手しやすい環境が整っています。