加藤元浩は1966年生まれの漫画家・小説家。1997年に『マガジンGREAT』で読切「ミネルヴァの梟」を発表したことが『Q.E.D. 証明終了』の始まりとなり、その後の連載化により推理漫画の第一線へと躍り出ました。以来、論理的な謎解きと個性的なキャラクターの会話を軸とした作品を多数手がけ、ミステリー漫画の重要な作家として地位を確立しています。2009年には『
Q.E.D.』がテレビドラマ化されるなど、その作品世界は漫画の枠を超えた広がりを見せています。
加藤元浩の代表作は『Q.E.D. 証明終了』と『C.M.B. 森羅博物館の事件目録』です。『
Q.E.D.』はMIT卒業の天才少年・燈馬想と快活な女子高生・水原可奈のコンビが、日常や事件に隠された謎を論理的に解き明かすミステリー作品。一方『
C.M.B.』は『
Q.E.D.』の姉妹作で、博物館館長・榊森羅と女子高生・七瀬立樹が、怪奇現象や伝説に関わる事件に立ち向かいます。両作とも同一世界で展開し、綿密な構成と科学的・学術的なアプローチで謎を追及する点が共通しています。特異で複雑な謎を、丁寧なトリック構成とキャラクターの知的な対話で解き明かしていく快感が、加藤作品の大きな魅力です。
加藤元浩の入門には『Q.E.D. 証明終了』がお勧めです。長期連載作品ですが、各エピソードが独立した謎解きとして成立しているため、どの巻からでも読み始められるのが特徴。ただしキャラクター関係が深まる序盤から読むほうがより楽しめます。同じ世界観を好む読者なら『
C.M.B.』も並行して楽しむことができます。両作品とも講談社から出版されており、電子版を含め比較的入手しやすい状況です。現在、『
Q.E.D.』と『
C.M.B.』は連載継続中で、新刊が定期的に刊行されています。謎解きの論理性を重視する読者や、キャラクターの掛け合いを楽しみたい読者に特に適しています。