1982年生まれ、神奈川県出身の漫画家。慶應義塾大学経済学部を卒業した異色の経歴を持ちます。スコットランドでの生活経験があり、国際的なバックグラウンドを備えています。新井隆広は青山剛昌原作の『
名探偵コナン』シリーズのスピンオフ作品を中心に活動してきた作画家です。『ゼロの日常』では青山剛昌と密に打ち合わせを重ね、プロット段階から青山が監修する体制で制作されており、原作者からの高い信頼が伺えます。緻密で表現力豊かな描線を特徴とし、既存キャラクターの魅力を引き出しながら新たな一面を描く作風で知られています。
『
名探偵コナン ゼロの日常』は、安室透(降谷零)の日常を中心に描くスピンオフで、シリーズ最高の支持を集めています。本編の謎解きとは異なり、登場人物の人間関係や私生活にフォーカスし、ユーモアと人間ドラマの両面を展開しています。『警察学校編 Wild Police Story』では、本編の7年前、警察学校での同期たちの訓練生活を描き、キャラクターの過去と成長を掘り下げています。また『
ダレン・シャン』はダレン・シャン原作シリーズの漫画化で、冒険とダークな世界観を描きました。『
LES MISERABLES』『
ARAGO』など、複数の原作モノに携わっており、原作の世界観を漫画表現で的確に再現する適応力が高いことが特徴です。全体的に、既存の物語を尊重しながら、新井独自の視点を加える作風が見られます。
『
名探偵コナン ゼロの日常』からの入門が最適です。350万部を突破した知名度と、本編の知識がなくても楽しめる独立した物語性があり、新井の描線の魅力も感じやすい作品です。既に6巻まで刊行されており、現在も連載中。コナン本編に詳しい読者は『警察学校編 Wild Police Story』で、キャラクターの人間関係をより深く理解できます。全2巻で完結した短編です。新井の適応力の広さを知りたい場合は『
ダレン・シャン』『
ARAGO』といった完結作品で、異なるジャンルの描写力を確認できます。多くの作品が小学館『
週刊少年サンデー』での連載のため、単行本は一般的な流通で入手しやすく、電子書籍版も充実しています。