1965年生まれ、東京都杉並区出身で兵庫県在住。1983年、18歳で『週刊セブンティーン増刊』に掲載された『君を夏へつれもどす』でデビューした。以来40年以上にわたり、主に講談社の『office YOU』で連載作品を発表してきた。既婚で2人の息子を持つ自身の人生経験が、作品に深みを与えている。多くの作品がテレビドラマ化され、『
斉藤さん』は観月ありさ主演で2度ドラマ化、『
ふれなばおちん』は長谷川京子主演でNHK BSプレミアムのドラマ化されるなど、映像化を通じて多くの視聴者に認識されている。2024年には『
かろりのつやごと』で第53回日本漫画家協会賞大賞(コミック部門)を受賞し、その創作実績が公式に高く評価された。
代表作『
斉藤さん』は、幼稚園を舞台にした主婦たちの人間関係を描く作品。周囲に合わせてしまう主人公・真野若葉と、正義感で己を貫く斉藤全子の出会いから、複雑な女性関係のドラマが展開される。『
ふれなばおちん』は、2児の母親・上条夏が家庭と恋愛の狭間で揺れ動く純愛ラブストーリー。既婚女性の心情を繊細に描いた作品として、NHKドラマ化時も多くの共感を呼んだ。『
かろりのつやごと』はより現代的なテーマを扱い、協会賞受賞作として新たな評価を獲得している。小田作品に共通するのは、大人の女性の心理や人間関係の微妙な葛藤を丁寧に掘り下げる姿勢。日常の中の感情の揺らぎや、正義と現実のズレに真摯に向き合い、単純な結論に陥らない物語作りが特徴である。
小田ゆうあの作品は、ドラマ化で知った読者にも、まんが版でさらに深い内面描写を味わえる利点がある。入門作としては、ドラマで話題になった『
斉藤さん』(全14巻、完結)が読みやすい。幼稚園という身近な舞台での人間関係の機微が、多くの読者に共感されているため、取っ付きやすく作品世界に浸れる。次に『
ふれなばおちん』(全11巻、連載中)へと進むことで、より大人向けの恋愛テーマの複雑さが理解できるようになる。より新しい作品を追いたい場合は『
かろりのつやごと』がおすすめ。講談社『office YOU』での連載実績が長いため、既刊本の入手可能性も比較的良好。各作品は独立した物語なので、興味のある作品から読み始めても問題ない。