西川秀明は大阪府出身の漫画家で、1980年代にアニメーターとしても活動していた経歴を持ちます。デビューは1980年代後半、複数のペンネームで成人向け漫画を手がけた後、1990年のエニックスファンタジーコミック大賞で『
Z MAN』が優秀賞を受賞したことで、少年漫画の世界へ本格的に進出しました。『
月刊少年ガンガン』創刊時からの作品掲載を経て、その後は白泉社の『
ヤングアニマル』を活動の中心としてきました。アニメーターとしての経験は、彼の描写力に独特の洗練をもたらしており、巻末のおまけ漫画で自らを極度にシンプルな楕円形キャラで描くユーモアセンスも特徴的です。長年にわたり多くの作品を手がけてきた職人気質の漫画家として知られています。
西川秀明の代表作は『
職業・殺し屋。』で、殺し屋という異色の職業を主題にしながら、その世界に生きる人間たちの葛藤や絆を描いた長編作品です。本編の完結後も続編『
新 職業・殺し屋。斬 ZAN』で物語を継続させ、2015年には映画化も実現しました。また、将棋を題材とした羽海野チカの人気作『
3月のライオン』のスピンオフ『
3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代』では、昭和時代の将棋界を舞台に、キャリア初期から野心的な構想に取り組んでいます。デビュー作『
Z MAN』も人気を集め、完全版が刊行されています。作風としては、暴力や危険な世界を舞台にしながらも、人間関係や心理描写を丁寧に紡ぎ、サスペンスとドラマのバランスを取った作品が多いことが特徴です。
西川秀明の入門作としては『
職業・殺し屋。』がおすすめです。単行本は全15巻(新装版は全9巻)で完結しており、一つの完成した物語として読むことができます。より古い作品から追いかけたい場合は『
Z MAN -ゼットマン-【完全版】』から始めるのも良いでしょう。『
3月のライオン』ファンで、昭和時代の将棋界のスピンオフに興味がある場合は『
3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代』からの入門も可能です。続編『
新 職業・殺し屋。斬 ZAN』は本編を読んだ後の継続として楽しむ形になります。最近の作品『
合同会社・正義屋』も連載中です。白泉社系の出版物が中心となっているため、『
ヤングアニマル』関連の書籍として比較的入手しやすくなっています。