小柳順治は、ゲーム作品のマンガ化を手がける脚本家です。代表作『
ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』では、原作・設定を川又千秋が、画を藤原カムイが担当する体制のもと、脚本を一手に担いました。1991年から1997年まで『
月刊少年ガンガン』で連載されたこの作品は、当時のエニックス(現スクウェア・エニックス)を代表する作品として、創刊時の看板タイトルとなりました。ゲーム世界をマンガ表現に落とし込み、読者に物語を届ける脚本の力が評価された作家であり、ゲーム原作作品の制作現場において信頼できるクリエイターとしての地位を確立しています。
『
ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』は、ゲーム『
ドラゴンクエスト』シリーズの初期作品群「ロトシリーズ」の時系列の中で、『
III』と第1作の間に位置するストーリーです。ゲーム本編とは異なるアイテムや呪文が登場するなど、マンガのためにアレンジされた内容が特徴的です。全15巻で完結し、連載から27年経過した現在も、完全版として新たな読者に届けられています。同作は1994年にはコミックCDが発売され、1996年に映画化されるなど、ゲームの世界観を広げるメディアミックス展開の中心的な作品となりました。小柳順治の脚本は、ゲーム原作の設定を尊重しながら、マンガならではの表現で新たなストーリーを構築する手腕を示しています。
小柳順治の作品を読む際は、『
ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』の完全版からの入門がお勧めです。全15巻で完結しており、通読可能な状態で現在も販売されています。ゲーム『
ドラゴンクエスト』に馴染みがある読者なら、ゲーム本編とマンガの時系列的な関係を意識しながら読むことで、より物語への没入感が増します。ドラゴンクエスト関連の続編『
ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章 Returns』も1巻で完結しており、引き続き楽しむことができます。ゲーム原作をマンガ化した作品がどのように構成されるのか、その脚本構成を学ぶ観点からも興味深い作品群です。