1967年長崎県生まれ。武蔵野美術大学短期大学で美術を学び、会社員時代にエニックスの『
ドラゴンクエスト4コママンガ劇場』で注目を集めました。1991年、月刊少年ガンガンで『
南国少年パプワくん』の連載をスタートさせ、本作はアニメ化されるなど大きなヒットに。その後もエニックス(現スクウェア・エニックス)や集英社など複数媒体での連載を手がけ、90年代から2010年代の漫画界を代表する作家の一人となります。漫画活動と並行して美容への関心も深め、ブログやプライベートサロンでの発信も行いました。2020年ごろからは画家としての活動も開始し、現在もアートイベントや個展で作品を発表しています。
『
南国少年パプワくん』は柴田亜美の本格デビュー作で、不思議な島を舞台に主人公が奇妙な生物たちに翻弄されるギャグ漫画です。600万部を超える累計発行部数を記録し、『少年ガンガン』初のアニメ化作品となりました。その続編『
PAPUWA』は同じく島を舞台に、前作を踏襲しながらもバトル展開を増やした作風へと発展させています。『
カミヨミ』は明治時代を舞台にした冒険ファンタジーで、陸軍特秘機関と超常現象の謎解きを軸に、天狗や神隠しといった日本的なオカルト要素を織り交ぜた異色作です。柴田亜美の作品に共通するのは、ユーモアと冒険心、そして独特のシュールなギャグセンス。同性愛を下ネタ抜きにギャグとして描く表現も特徴的です。
柴田亜美の入門には『
南国少年パプワくん』からの開始をお勧めします。デビュー作にして代表作で、作家の魅力を最も凝縮した一冊です。その後、続編の『
PAPUWA』へ進むと、作風の変化とシリーズの深さが味わえます。より大人向けの作風を求めるなら『
カミヨミ』は歴史ファンタジーとしての面白さを備えています。これらの主要作品は新装版や完全版で現在も入手が容易で、電子書籍での閲覧も可能な作品が多いです。『
自由人HERO』『
ジバクくん』は連載中の作品で、継続して新展開を追うことも出来ます。90年代から2000年代のガンガン作品を愛する読者はもちろん、ギャグ漫画とファンタジーの融合を求める読者にも広くお勧めできる作家です。