室山まゆみは、熊本県出身の姉妹漫画家コンビです。姉の室山眞弓(1955年生)と妹の室山眞里子(1957年生)が手を組み、小学館の学習雑誌を中心に創作活動を行ってきました。二人とも熊本女子商業高等学校を卒業し、以後、長く学習雑誌での連載を積み重ねてきた職人肌の作家です。最大の特徴は、子どもたちに向けた作品でありながら、36年という圧倒的なロングラン連載を実現した創作の継続力と、世代を超えて愛される普遍的なキャラクター造形にあります。
『
あさりちゃん』は1978年から2014年まで、足掛け36年間にわたり小学館の学習雑誌に連載され、100巻に達する室山まゆみの最大の代表作です。小学二年生を主とした掲載誌は時代とともに変わりますが、一貫して子どもたちの日常を舞台にしたショートギャグの連続で、あさりちゃんというキャラクターを中心に、学校での出来事や友人関係、家族との何気ないやりとりを面白おかしく描き出しています。テレビアニメ化も実現し、多くの世代に親しまれました。作風は、子どもに分かりやすい線画と、日常の中にある笑いを丁寧に拾い上げる観察眼が特徴です。その後の『
すうぱあかぐや姫』『
どろろんぱっ!』なども、同じく児童向けのギャグ漫画として継続連載されています。
『
あさりちゃん』は圧倒的にレビュー数が多く、この作家の入門に最適です。100巻という膨大な巻数がありますが、各話が独立したショートギャグ形式なため、どの巻からでも気軽に読み始められます。学習雑誌での長期連載作のため、現在は小学館文庫版や単行本で広く流通しており、図書館での閲覧も容易です。既に完結済みなので、全巻を通しで楽しむこともできます。子どもの頃に読んだ人が大人になって懐かしさから手に取ることも多く、世代を超えた読書体験が期待できる作品です。