ボンボヤージュは岡山県倉敷市出身のイラストレーターで、1973年生まれ。大学時代、友人が購入したパソコンで絵を描き始めたのがきっかけでした。当初はアルバイトのストレスから暗い表情の女性を描くことが多かったといいます。やがて自身のホームページ内で開設した「ちびギャラリー」が大きな人気を集め、グッズやフィギュア、ぬいぐるみなど多くのメディアミックス展開へとつながりました。現在は東京都三鷹市を拠点に活動。ペンネームの由来は、かつて飼っていた野良猫の名前で、フランス語の意味は後から知ったというエピソードがあります。愛する動物たちとの生活を日常的に描く作品も多く、創作のモチベーションとなっているようです。
ボンボヤージュの代表作は『
旅ボン』シリーズで、イタリア、北海道、沖縄、ハワイなど国内外の旅行記です。各地での見聞や体験をイラストとエッセイで綴った作品で、旅先での発見や日常の些細な出来事をユーモアとやさしい視点で表現するのが特徴。『
新 旅ボン イタリア編』『旅ボン 北海道編』など数多くのシリーズが刊行されています。また『
大人ボン 41歳からの運転免許編』など、人生経験をテーマにした作品も手がけており、加齢や新しいチャレンジを前向きに描くスタイルが見られます。イラストは温かみがあり、親しみやすいキャラクター表現が特徴。すべての作品に共通するのは、日常や旅の中の「小さな喜び」を丁寧に拾い上げるセンスです。
ボンボヤージュの作品は気軽に手に取りやすく、特に『
旅ボン』シリーズは旅好きな読者だけでなく、日常の中にユーモアと癒しを求める幅広い層に適しています。入門としては、最もレビュー数が多い『
旅ボン 沖縄編』から始めるのがおすすめ。旅への興味がなくても、日常エッセイとしても楽しめます。『
新 旅ボン イタリア編』『
旅ボン ハワイ編』など好みの旅先から選んでも良いでしょう。『
大人ボン 41歳からの運転免許編』は人生経験をテーマにした異なるアプローチで、作者の多面性を知る上で貴重です。各巻とも比較的短編で構成されており、読みやすいのが利点。また、ボンボヤージュはイラスト雑誌『BONte』の編集発行も手がけており、他の作家作品との出会いの場としても機能しています。