ともちは神奈川県横浜市出身の女性漫画家です。1984年に持ち込み作品でデビューしましたが、その後はボツと挫折の厳しい日々を経験します。1988年に講談社『
モーニング』のちばてつや賞で入選を果たし、ペンネームを須賀ともこからともちに改め、再デビューを果たしました。1990年代はスコラの『コミックバーガー』『コミックバーズ』を舞台に活動し、代表作を次々と発表していきますが、出版社の経営危機や編集方針の転換に翻弄され、活動が中断することになります。2003年に芳文社の4コマ誌に移ってから執筆活動を再開し、現在は4コマ漫画の中心的な作家として活躍しています。二児の母でもあり、自身の育児経験を作品に反映させることが多くなっています。
ともちの代表作には『
だいすき!』『
愛をあげよう』など、1990年代に『コミックバーズ』で連載されていた作品が挙げられます。現在の主力作は4コマ漫画で、『しあわせねっ』では日々の育児を題材とした温かい内容を中心に描いています。その他、『
gateau』『
泥沼』『
GOOD BOY中毒』など、複数の連載作品を手がけています。作風としては、日常の些細な出来事や感情を丁寧に拾い上げ、読み手の心に寄り添う温かさが特徴です。特に育児漫画では、親子関係や家族の絆をユーモアと温もりを交えて表現しており、同じ立場の読者から支持を得ています。また、児童文学の執筆経験もあり、『とうちゃんとユーレイババちゃん』が児童文学賞を受賞するなど、創作の幅は4コマ漫画に限りません。
ともちの作品は現在、4コマ漫画を中心に芳文社から刊行されており、単行本や電子版で読むことができます。『
gateau』『
泥沼』『
GOOD BOY中毒』などの連載作品が複数進行中で、比較的新しい版が流通しているため、入手性は良好です。育児の日常を温かく描いた作品から始めるのが、この作家の魅力を知る最も直接的な道です。ともちは長い活動歴の中で様々な試行錯誤を重ねてきた作家であり、現在の穏やかで優しい作風は、そうした経験の積み重ねの結果です。4コマという限られた形式の中でも、キャラクターの表情や心理の機微を丁寧に表現する手腕は見事です。育児漫画や日常系の温かいユーモアを好む読者には、特におすすめできる作家です。