ゴツボ☆マサルは1979年生まれ、滋賀県出身の漫画家です。第5回エニックス新世紀マンガ大賞で準大賞と編集部推薦賞を受賞した「SUPER TERRORIZER」でデビュー。スクウェア・エニックスの主要雑誌との関わりが深く、『
ヤングガンガン』創刊号より連載を開始するなど、出版社の成長期を支えた作家の一人です。兄のゴツボ×リュウジ、義姉のゴツボナオも漫画家という創作一家に属しています。作風の大きな特徴は、シュールコメディとシリアスな展開が共存する独特の世界観。ユーモアと緊張感のバランスが、他の作家にはない個性となっています。
『
少年探偵 犬神ゲル』は2004年から連載された代表作で、金銭に貪欲で無情な13歳の少年探偵が主人公という異色の設定が印象的です。この作品は探偵ミステリーの枠を超えて、シュールなギャグ、シリアスなストーリー、ミステリー、バトル要素が複雑に絡み合っています。第一部は2006年に完結し、その後第二部が展開されました。『
柚子ペパーミント』『ライオン丸G』のコミカライズ、『
ファンタスティカ』など、複数の連載を手がけています。共通する特徴として、一見ライトなキャラクターやコミカルな場面設定から、予想外のシリアスな展開へ転換させる構成力、そして不気味さとユーモアが同居した独特の描写スタイルが挙げられます。
ゴツボ☆マサルの世界観を知るなら、やはり『
少年探偵 犬神ゲル』から入るのが最適です。シュールコメディとミステリーが融合した本作こそが、この作家の作風を最も体現しています。単行本は全6巻で完結しており、手に取りやすい分量となっています。スクウェア・エニックスの雑誌連載作品が中心のため、電子書籍や単行本での入手が一般的です。作品によって作風の濃淡がありますが、シュールで予測不可能な展開を好む読者であれば、複数作を読み進めることで作家の幅広い表現力が理解できるでしょう。