山本周五郎の作品一覧
やまもとしゅうごろう
庶民の哀感を描く、大衆娯楽小説の巨匠
どんな作家?
山本周五郎は、1903年に山梨県に生まれた小説家です。本名は清水三十六。幼少期から水害などの苦難を経験し、小学4年生の時に担任教諭から小説家になることを勧められたことが創作の志につながりました。質店の徒弟や雑誌記者などの職を経たのち、1930年代から本格的に創作活動を開始します。当初は純文学を志していましたが、やがて大衆娯楽雑誌を舞台に活動するようになり、一般読者から広く支持されました。純文学と大衆文芸の区別を認めず、「面白さ」を最優先に、最大多数の読者に向けて小説を書き続けたことが特徴です。批評家からは一時黙殺されながらも、後年その文学的価値が再評価されました。
代表作と作風
周五郎を代表する作品が『ちいさこべ』です。大火で家を失った若き大工の棟梁・茂次が、自身も焼け出された孤児たちを引き取り、仕事と人助けの間で揺れながら人の道を模索していく物語です。映画化やテレビドラマ化、さらに漫画化もされるなど、世代を超えて親しまれています。周五郎の作風は、武士の苦衷や市井人の哀感を描く時代小説・歴史小説が中心です。庶民の視点から人間関係の機微や人生の葛藤を丹念に描き出し、日本人の細やかな情感の世界を表現することに長けていました。大衆娯楽小説でありながらも、人間の内面の揺らぎや道徳的葛藤をテーマにすることで、文学性の高い作品を生み出し続けました。
この作家を読むなら
周五郎の入門には『ちいさこべ』がお勧めです。映画やドラマとしても知られているため、映像作品を見てから小説に入るのも良いでしょう。本作は全4巻で完結しており、手軽に通読できます。周五郎の著作は戦後から1960年代にかけて多くの雑誌に発表されており、現在でも新潮文庫などの主要出版社から多数の作品が文庫本として刊行されています。『ちいさこべ』以外の代表作も次々と新装版や電子版で提供されているため、入手しやすい環境が整っています。時代小説初心者であっても読みやすい文体と、普遍的な人間ドラマが特徴なので、時代小説の入門作としても適切です。
山本周五郎に関するよくある質問
- 山本周五郎の最新作は何ですか?
- 最新作は『ちいさこべえ』(2015年6月5日時点)です。
- 山本周五郎の代表作・人気作は何ですか?
- レビュー数の多い代表作は『ちいさこべえ』などです。
- 山本周五郎の漫画はどこで読めますか?
- 山本周五郎の作品は各電子書籍ストアで配信されています。ドコヨミ!では各作品のストア別の価格・無料試し読みを比較できます。