山崎峰水は1964年生まれ、千葉県出身の漫画家です。山崎浩やヒロ山崎といった別名義でも活動してきました。原作者との協働を得意とし、特に大塚英志との組み合わせで大きな作品を生み出しています。2000年代初頭から活動を本格化させ、単なるエンタメ漫画の枠を超えた、社会問題とオカルトを融合させた独特の作品世界を構築してきた作家です。その作品群は、読み手に不気味さと考察の両方をもたらすスタイルで知られています。
代表作『
黒鷺死体宅配便』は、特殊な能力を持つ5人の若者が、望まぬ死を迎えた人物の最後の願いを叶えるストーリーです。イラク戦争や堀江貴文事件といった時事問題、杉沢村やコインロッカーベビーなどの都市伝説やオカルトを題材として、ミステリーと猟奇的描写を織り交ぜています。社会風刺とホラーを掛け合わせた「新感覚ホラー漫画」というジャンルを確立させました。スピンオフ『松岡國男妖怪退治』も同じ世界観を共有しながら、異なる切り口を提供します。『
MAIL』『
ぼくたちの死体さがし』といった作品でも、不可解で切実なテーマを追求する傾向が一貫しています。絵柄は緻密で、不安定さと詳細さが共存する独特のビジュアルです。
山崎峰水の世界に入るなら、圧倒的レビュー数を誇る『
黒鷺死体宅配便』から始めるのが最適です。32巻まで刊行されており、現在も連載中のため、進行中の物語として読み進められます。同シリーズのスピンオフ『松岡國男妖怪退治』は、本編の理解を深めた後に読むことで、より世界観を堪能できます。『
MAIL』『
くもはち』『
ぼくたちの死体さがし』といった他作品も、社会的問題とオカルトの融合という山崎峰水のテーマを探求するなら価値があります。いずれも完結か少巻数のため、単巻読みしやすい作品も揃っています。