三原順は北海道札幌市出身。1952年生まれ、1995年に42歳で病没しました。中学時代からマンガを描き始め、高校時代に別冊マーガレットのまんがスクールに投稿を重ねました。当時の担当編集者からは「技術はあり華があるが、描いてくる話は難解で変わっていて読みづらい」と評され、2年以上の指導を経て1973年にようやくプロデビューを果たします。その後、白泉社の創刊した『花とゆめ』で活躍の場を広げ、複雑な人間関係と内面描写に定評を持つ漫画家として独自の地位を確立しました。既婚で、ヘビースモーカーとして知られていました。
最高傑作は『
はみだしっ子』です。1975年から1981年まで『花と�uyめ』に連載され、家出した少年4人の彷徨と成長を描いた作品。10代の少女読者を中心に熱狂的に支持されました。短編としてスタートしたこの作品は、連載化され全13巻に達する長篇シリーズとなっています。その他の代表作に『
ムーン・ライティング』『
ビリーの森 ジョディの樹』などがあります。三原順の作風の特徴は、愛らしいキャラクターと華やかな世界観の中に、人間の複雑な心理や社会的問題を尖鋭的に描き込むことです。表面的には少女漫画的な可愛らしさを備えながらも、内面世界の描写とストーリー構成の力強さが高く評価されています。
入門作は『
はみだしっ子』で間違いありません。この作品が三原順の代表作であり、最も多くの読者に支持されている傑作です。連作短編シリーズとしてスタートしているため、比較的読みやすく、キャラクターたちの成長を追いながら作家の魅力を味わえます。全13巻の単行本(花とゆめコミックス)は1976年から1981年にかけて刊行され、後に愛蔵版全5巻も出版されています。作家は1995年に亡くなっていますが、『
はみだしっ子』は古典的名作として今も読み継がれており、復刊版での入手も可能です。その後、他の代表作へ進むことで、三原順の多面的な創作の軌跡をたどることができます。