北海道函館市生まれの漫画家・馬場康誌は、講談社の週刊・月刊誌を主な舞台に、2000年代から創作活動を続けてきました。デビュー作は月刊少年シリウスの前身誌で連載された『
ゴロセウム』で、その後の作品群にも大きな影響を与えています。馬場の作風は、格闘技や武道といった身体表現を主軸に据えながらも、コミカルなキャラクターや予想外の展開を織り交ぜたエンタメ性の強い作品が特徴です。長編化する傾向が強く、一度始まった連載は複数巻にわたる大作となることが多いため、読者には忍耐力と没入感が求められます。
『
空手小公子小日向海流』は、大学の空手部を舞台にした格闘技漫画の傑作で、50巻の長期連載となりました。主人公・小日向海流が体操部でのいじめから逃れて空手に目覚め、校内の抗争や全国大会へと巻き込まれていく過程が描かれています。『
ライドンキング』は一転してファンタジー領域へ。異世界に召喚された中央アジアの大統領が、その身体能力を生かして新世界を舞台に活躍する異色作で、300万部超えの人気を獲得しています。共通する特徴は、主人公の驚異的な身体能力や格闘センスを軸に、個性的な脇役たちを配置し、長編を支える構成力です。絵柄は力強く、アクションシーンの迫力に定評があります。
馬場康誌の作品は長編が基本なため、ある程度の時間をかけて読む覚悟が必要です。入門には『
ライドンキング』がおすすめです。異世界ファンタジーという親しみやすい題材ながら、馬場の身体描写やアクション表現の真髄が詰まっています。その後、『
空手小公子小日向海流』へ進むと、より骨太な格闘技漫画の世界を体験できるでしょう。『
空手小公子物語』は前作の続編として、新世代キャラによる2年後の物語を描いており、前作を読んだ後の流れとしては自然です。どちらも講談社から単行本が刊行されており、電子版での入手も容易です。