つの丸は千葉県千葉市出身の漫画家で、1970年生まれ。『
週刊少年ジャンプ』での活動を中心に、1990年代から一貫して「競馬」という独特のテーマを漫画化してきた作家です。デビュー作『
みどりのマキバオー』は1994年から連載開始され、1996年度の小学館漫画賞児童部門を受賞。競馬という現実的なテーマを動物漫画の形式で描く先駆的な作品となりました。その後も同シリーズの続編『
たいようのマキバオー』『
たいようのマキバオーW』など、競馬を題材にした連載を展開。競馬漫画の第一人者として、ユニークで個性的な立場を確立しています。
つの丸の代表作は『
みどりのマキバオー』シリーズです。第一部では有馬記念までの物語が、第二部では海外遠征編が描かれ、累計発行部数900万部を記録するヒット作となりました。一見すると下品なギャグが満載で、ユーモアに満ちた作風ですが、その一方でシリアスなドラマが丁寧に展開される点が特徴。競馬という競技の緊迫感や、登場キャラクターの心情の揺らぎが説得力を持って描かれており、正統派の競馬作品としての評価も高いです。続編の『
たいようのマキバオー』シリーズでは、実在する高知競馬場を舞台に、地方競馬が抱える問題や世相を背景に物語を展開。不条理で非現実的な作風と現実的なテーマの両立が、つの丸作品の持ち味となっています。
つの丸の作品を初めて読む場合は、代表作『
みどりのマキバオー』から入るのが最適です。完結済みの全10巻で完成度も高く、作家の個性が最も明確に表現された作品。シリーズの魅力を十分に味わえます。その後、続編の『
たいようのマキバオー』『
たいようのマキバオーW』へと進むことで、つの丸が長期にわたって磨き上げた競馬漫画の世界をより深く楽しめます。『
みどりのマキバオー』は単行本で広く入手可能で、アニメ化もされているため、漫画以外での接触も容易。また、完結編が『赤マルジャンプ』に掲載されるなど、連載期間を通じて丁寧に物語が完成されているので、読みやすさも高い作品です。