高殿円は1976年兵庫県神戸市生まれの小説家。武庫川女子大学を卒業後、診療所勤務の経験を経て、2000年に『マグダミリア 三つの星』で第4回角川学園小説大賞奨励賞を受賞しデビューしました。その後、ライトノベルから一般向け小説、漫画原作、同人誌など、幅広いジャンルで執筆活動を展開しています。日本推理作家協会の会員でもあり、創作の幅の広さと多様な表現方法を特徴としています。2013年『
カミングアウト』でエキナカ書店大賞、2023年『グランドシャトー』で大阪ほんま本大賞、2024年『忘らるる物語』でセンス・オブ・ジェンダー賞など、複数の受賞経歴を持つ作家です。
代表作『魔界王子 devils and realist』は、19世紀末イギリスを舞台にした漫画作品で、高殿が原作を担当しました。貴族の子息が悪魔を召喚してしまう出来事から始まる物語は、2013年にアニメ化、2016年・2017年に舞台化されるなど、多くのメディア展開がなされています。他の代表作『
神曲奏界ポリフォニカ エターナル・ホワイト』はファンタジー世界を舞台とするライトノベルシリーズ。高殿の作風は、ファンタジーの世界観構築に優れながらも、『
伯爵家御用達』『
トッカン 特別国税徴収官』のように現代社会を題材にした作品も手掛けるなど、ジャンルの垣根を越えた多様性が特徴です。キャラクターと設定を丁寧に描く傾向が見られます。
まず『魔界王子 devils and realist』は、高殿の代表作にして最多のレビューを集めた作品のため、入門に最適です。アニメ化や舞台化もされており、様々な形で作品に触れられます。原作ストーリーの奥行きを知りたい場合は、漫画版も視聴後に読む価値があります。ファンタジーの世界観を好む読者なら『
神曲奏界ポリフォニカ エターナル・ホワイト』も良い選択肢です。一方、現代社会を背景とした物語を好む場合は『
伯爵家御用達』や『
トッカン 特別国税徴収官』から始めるのも良いでしょう。高殿の多様な執筆ジャンルから、自分の興味に応じて作品を選べるのが、この作家の大きな魅力です。