三田誠は1977年兵庫県神戸市生まれの小説家・ゲームデザイナーです。13歳で手にしたライトノベルをきっかけに創作志向を持ち、大学在籍中からTCGやゲーム製作に携わりながら1999年頃にデビューしました。グループSNEに所属後、独立して活動。F.E.A.Rへの出向経験もあり、テーブルトークRPGの関連作品制作にも関わってきました。日々の執筆は3~4時間に限定し、その他の時間は構想に充てるという、戦略的な執筆スタイルを採用しています。新作への向き合い方は常に新人のつもりでチャレンジ精神を忘れず、作品のカテゴリーはボーイミーツガールながらTRPGの設定構築にも同じくらいこだわる傾向があります。同じライトノベル作家の成田良悟とは親しい友人です。
三田誠の代表作は『
ロード・エルメロイII世の事件簿』で、『
Fate/stay night』のスピンアウト小説として高い人気を獲得し、180万部超の発行部数を記録しています。コミカライズやアニメ化、舞台化など多角的なメディアミックス展開がなされています。もう一つの代表作『
レンタルマギカ』は長期シリーズとなった作品で、作中の魔術考証には三輪清宗という専門家が関わり、三田誠の構想に基づいた詳細な資料が組み込まれることで情報量の充実が図られています。全般的な作風としては、ボーイミーツガールの人間関係を軸としながら、魔術や魔法といったファンタジー要素を論理的かつ緻密に構成することが特徴です。ゲームデザインの経験が生かされた設定の堅牢性と、謎解きやミステリー的な要素の組み立てが読み応えを生み出しています。
三田誠作品への入門は『
ロード・エルメロイII世の事件簿』がおすすめです。『Fate』シリーズの前提知識がなくても独立した作品として楽しめるミステリー要素が強く、複数のエピソードで構成されているため読みやすいです。TYPE-MOON BOOKSレーベルの他、2019年からは角川文庫での文庫版刊行も始まり、入手しやすくなっています。『
レンタルマギカ』は現代日本を舞台にした魔法の設定が好きな読者向けです。三田誠の長期連載作品の多くが継続中のため、最新巻から遡って読むこともできます。作者の構想力と情報密度の濃さを重視する読者であれば、複数作品を追う価値があります。