グレゴリ青山は、1966年生まれの京都出身の画家・漫画家です。高校卒業後、グラフィックデザインの勉強と並行して古本屋でアルバイトをしながら、バックパッカーとしてアジア各地を巡る自由な生活を送りました。この経験が後の創作活動の土台になっています。同人誌『遊星通信』で発表した四コマ漫画「ひみつのヒッピーちゃん」の水墨画風の表現が編集長に認められ、29歳で商業デビュー。その後も京都を舞台にした作品や、日常の暮らしを題材とした漫画を手がけています。現在は京都府亀岡市に在住。2018年には『深ぼり京都さんぽ』で京都本大賞を受賞するなど、京都と漫画のユニークな表現者として活動を続けています。
グレゴリ青山の代表作は、いずれも日常的なテーマを独特の視点で捉えた作品ばかりです。『
田舎暮らしはじめました 〜うちの家賃は5千円〜』は、低額の家賃で実現する田舎暮らしの日常を描いており、彼女の経験に基づいたリアルな視点が光ります。『
ナマの京都』『
ねうちもん京都』『
しぶちん京都』といった作品群は、京都という土地の魅力を、観光ガイドとは異なるローカルな視点から紹介しています。『
スケオタデイズ』はスケート界の話題を扱うなど、多様なテーマに取り組んでいます。全体に共通する特徴は、水墨画的な味わいのある画風と、庶民的で地に足のついたまなざし。旅経験を通じて培われた観察力が、身近な題材を魅力的に伝える源となっています。
グレゴリ青山への入門なら、『
田舎暮らしはじめました 〜うちの家賃は5千円〜』か『
ナマの京都』がお勧めです。前者は暮らしへの向き合い方を、後者は京都という特定の土地への向き合い方を知ることができます。京都に興味がある読者なら、複数の京都関連作品を読み比べることで、彼女の独特な視点がより明確に見えてくるでしょう。現在、主要作品は1巻のものが多く、連載中の作品もあります。水墨画的な画風と日常系の執筆スタイルは、時間をかけてゆっくり味わう作風のため、一気読みより、季節の変化を感じながら読むのに向いています。